本当に使える補聴器を

人口の20%におよぶ多くの方が難聴を自覚されているにも関わらず、補聴器はそれほどいきわたっているとは言えません。補聴器本来の力が、その患者さんに十分に発揮できていない問題があります。まず、聞こえの状態はひとりひとり異なり、よって補聴器もその人個人に合わせたものでないといけません。人のメガネをかけても見えないのと似ています。通信販売の集音器(見た目は補聴器に似ていますが全く違います)では話になりません。その人に合った調整ができないのです。ちゃんと合わせるためには、耳の状態をちゃんと知る必要があり、そのためには耳鼻科でちゃんと検査しなければなりません。これを行っていない方が多いのです。北尻耳鼻科では補聴器の設定のため、通常の聴力だけでなく言葉の聞き取りなど詳細な検査を行います。また作りっぱなしにせず、定期的に調整を繰り返します。本当に使える補聴器を一緒に作りましょう。

文責 北尻真一郎(耳鼻咽喉科専門医、補聴器適合判定医、補聴器相談医)

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