アレルギー

鼻アレルギーに悩んでおられる方は非常に多いです。特に患者さんの多いスギ花粉症に加えて、家のホコリやダニなどへのアレルギーでは症状が一年中続き、辛いとともに、睡眠の質が下がったり、日中の作業効率が下がってしまうこともあります。その患者さんにアレルギーを起こしている犯人は、採血で調べることができます。これで症状が出るタイミングが予測でき、それに合わせて薬を使うことができます。アレルギーの薬には多くの種類があり、適したものを使う必要があります。重症の花粉症には画期的な抗体医薬も登場しました。また、時間がかかりますがじっくりと取り組むことが出来る方には、舌下免疫療法という根本的な治療法もあります。当院ではまずアレルギーの原因を突き止め、それを参考に各患者さんに応じた治療法を提案します。

蓄膿(副鼻腔炎)

なかなか治らない鼻水や鼻づまり、場合によっては頬や目の奥が重い感じ、痛みを起こすこともある蓄膿。鼻と繋がっている、副鼻腔と呼ばれる顔の骨の空洞にばい菌が入った状態です。骨の中なので、鼻の中を覗いただけでは十分には分かりません。CTで撮影すれば、副鼻腔のどの場所にどの程度の膿が溜まっているか、一目瞭然です。また、治療でちゃんと治りきったかどうかもCTで調べることができます。当院では自覚症状だけでなく、CTなどを用いて確実な診断を行い、治し切る治療を行います。鼻茸を伴っており、通常の治療が十分に効かない副鼻腔炎には新しい注射薬も用いることができます。

蓄膿(副鼻腔炎)

鼻風邪

鼻水は風邪でもっとも一般的な症状です。通常はウイルス感染で、いわゆる「かぜぐすり」で治りますが、こじらせると上記の蓄膿を起こしたり、中耳炎の原因になることもあります。場合によっては、鼻の中を内視鏡で観察する場合もあり、鼻の中そのものを評価できる耳鼻科で治療を行うメリットがあります。また細菌感染となった場合には抗生物質を使うことになりますが、その人にどの薬が効くかを知る上で、細菌検査は大切です。当院ではたかが風邪、と見くびらずに適切な対処を行います。

鼻風邪

文責 北尻真一郎(耳鼻咽喉科専門医)