CT

内視鏡だけでは見えない骨の中を、目に見えるようにするために必須の装置です。鼓膜の奥の中耳、鼻の奥の副鼻腔などの評価に、大いに役立ちます。病気の診断、病気の程度、治療の効果など、活躍の場は多いです。当院では耳鼻科専用の装置が備えており、首から上だけを低被曝かつ高精度に観察することができます。

CT検査

内視鏡

耳鼻科では耳の中、鼻の中、喉の奥を詳細に観察し確定診断するのが基本で、それには内視鏡の性能が求められます。当院では患者さんの負担が少ない細径でありながら非常に精度が高い内視鏡を導入しています。耳、鼻、口、喉、あらゆる耳鼻科領域の診断に大いに威力を振るいます。病気を見る、客観的な記録を残す、治療前の写真と比べて効果を判定する、欠かせない道具です。

内視鏡検査

アレルギー検査

鼻アレルギーは、抗原(アレルゲン)に対する反応です。例えば春先のスギ花粉症のアレルゲンはスギ花粉ですが、この花粉症の方でもアレルゲンはスギだけとは限りません。同時に家のホコリ(ハウスダスト)やダニなどにもアレルギーがあって、ご本人が自覚されていない比較的軽い反応が春先以外にも生じていることがあるのです。この場合、スギ以外の季節にも薬を飲むと、それまで当たり前だと思っていた状態とは違ってすごくスッキリされることが多いです。また秋に飛散するアレルゲンもあります。それぞれのアレルゲンに対する対処法もあります。こういった意味で、アレルギーの抗原が何かをはっきりさせるのは重要です。

難聴の遺伝子検査

内耳の病気は原因が分からない、治療法がないとされてきました。しかしその半数に遺伝子が関わる事がわかってきました。当院では、この遺伝子検査保険診療として行うことが出来ます。これは確定診断です。この結果によって、何才くらいにどの程度の難聴になるか、高い音が聞こえにくくなるか低い音か、などの情報が得られます。一言に難聴遺伝子といっても、その変異の種類は数百にのぼります。あなたの難聴の原因がどれかをはっきりさせることで、その後の対応は異なってきます

文責 北尻真一郎(耳鼻咽喉科専門医、臨床遺伝専門医)